宇宙飛行士のおしっこと汗が、人類を火星に一歩近づけるカギに
ここに来るみなさんはご存知だと思いますが、
宇宙に行ったら水がないので、
宇宙飛行士は自分のおしっこと汗からもう一度水を作るわけです。
今回の記事はそれを更に一歩進んだものです。
クレムソン大学の研究チームは、宇宙飛行士の汗やおしっこから出る分子をプラスチックに変えて宇宙船内で利用できないかと研究しています。研究チームは、ヤロウィアリポリティカ(Yarrowia lipolytica)という名前のイースト菌株に注目。そのイースト菌に宇宙飛行士のおしっこを混ぜ合わせます。するとイースト菌が油分や脂肪分を作り出し、それによってバイオプラスチックができあがるという仕組み。このプロセスはアメリカの化学学会「National Meeting and Exposition of the American Chemical Society」で発表されました。
もし計画通りうまくいけば、イースト菌をポリエステルに変えて衣服などに使えることになります。ポリエステルの服って着心地悪そうですけどね….。でも長い火星への旅なので、このプラスチックを3Dプリンターに使えば、宇宙飛行士が道中必要なものを作ることができるわけです。
なんと、おしっこと汗からバイオプラスチックを作り、道中必要なものを作成しようというわけです。
これを読むと人間は不便な環境下で素晴らしい発想が生まれるのだなと思います。
Source: EurekAlart, Reactions
Rae Paoletta – Gizmodo US[原文]
(岩田リョウコ)
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