『PARTY』から独立。プログラマー渡島健太に訊く、クリエイティブの戦場をサバイヴする20代の戦い方
http://careerhack.en-japan.com/report/detail/855
SONY の知育玩具「TOIO」のおもちゃもさることながら、同おもちゃ、開発チームの一員として技術面をバックアップを担当した浦島さんの記事をPICKしておく
クリエイターにも求められる営業スキルとは?
自分で自分の仕事に値段をつける、ということ。それまで制作の現場にいたので、当たり前といえば当たり前なのですが、自分の仕事の見積もりを出すということさえやったことがなかった。単純に初体験なので、ここはすごくおもしろいと感じる部分ですね。
自分の価値はなにか。どう評価するのか。たとえば、クリエイティブの領域だと、工数や人月では「価値」を表すことはむずかしい。そこには信頼、積み重ねてきた実績、期待されるアウトプット、関わり方など、複雑な要素が絡まってくるからです。そうやってクライアントと直接やり取りして、時には本音をぶつけ合いながら仕事ができるのは新鮮ですね。
そういった観点から言うと、あらためてクライアントとの信頼関係を築く「営業力」の重要性はすごく感じています。20代でもう少しやっておけば違ったかもしれないと思う部分でもあります。
クリエイターに求められる営業スキルは、パートナーシップをいかに築くか。交渉や調整もそうなのですが、実直に「これは違うんじゃないか」と遠慮なく言いあえる関係性をどれだけつくれるかということ。これはPARTY時代に優秀な営業メンバーと一緒に仕事をする中でひしひしと感じていたことなのですが、独立してあらためて彼らのすごさを感じています。
技術系の友人からも「営業力」の必要性の話を度々聞きます。
ものを売り込むではなくて、信頼関係を築く、コミュニケーション能力=「営業力」を磨くんです。
そこを子どもたちにもしっかりと理解してもらいたいですね。
たとえば、クライアントがあーしたい、こーしたいっていう希望があるときに
それはダメです、なぜなら〜ときちんと伝えられなくてはいけません。
本当にクライアントの立場になったときに正しいことを伝えられるか。
失敗してもクライアントの希望だから・・・・では2流3流ではないでしょうか。
より良く見せる力よりも信頼関係を築けることはとても難しい。
会社やチームで働いていると、ついその枠組みのなかで「つくるもの」を考えてしまいがちです。そうではなく、社会、もっといえば世の中を基準に「このままでいいのか。なにをつくりたいのか。いま足りないものはなにか」を問い続けていくことが、これからのキャリアに繋がっていくのではないかと思います。
この見えない枠を外すのがとてもやっかいで。
自分との対話で本当にやりたいことを精査して取り組んでほしいです。
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